パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

Category: うたごえ   Tags: ---

Response: Comment: 6  Trackback: 0  

山ノ木竹志逝く。

畏友、山ノ木竹志(本名 新江義雄)さんが昨日(10月23日)午後2時に亡くなりました。1年ほど前に大腸ガンが見つかって闘病中だったのです。

 昨日の朝、I口弁護士から「新江さん危篤」の連絡があって、病室に行きました。顔を動かして必死に呼吸をしている状況。「新江さん、もう一曲作ってや」と声をかけましたが、返事はありません。後ろ髪を引かれる思いで、京都に向かいました。日本のうたごえ祭典が京都であるのです。

 午後2時過ぎ、第一学習社労組の元委員長、高瀬さんから「いま亡くなった」と訃報が入りました。
「ああ、ついに逝ってしまったのか」

 合唱発表会Aでは、山ノ木竹志作詞作曲の「人間の歌」をうたったグループが4つ。山ノ木日本語詞の「ディープリバー」をうたたグループもいましたし、広島合唱団は「歌わずにいられない」を涙をこらえて歌ったのです。どのグループの歌も、とてもよかったです。
 指揮者、高田りゅうじさんが「本日、山ノ木竹志こと新江義雄が亡くなりました」と伝えると会場はどよめきました。

 山ノ木さんとの出会いは1992年1月。

 第一学習社争議の解決まぎわでした。アステールプラザで、2月18日「争議解決をめざすつどい」を開くことになっていて、その準備のなかでです。ボクはつどいの「名ばかり事務局長」でした。

 集会成功に向けて組織は着々と進んでいました。しかし、中身が決まらない。ゲストに梅原司平さんを呼んでコンサートをすることだけは早々と決まっていましたが、第一学習社労働組合の19年のたたかいをどうやって伝えるのかが決まらない。

 ただのコンサートじゃあだめ。演劇にすべきだという意見(ボク!)があるものの、シナリオができない。音楽センターの専従でこの集会の担当だった中島雅美さんが正月明けに不慮の事故で亡くなる。さてどうするのか、そういうせっぱ詰まった状況のなかで、新江さんは登場したのです。集会当日までわずか、1ヶ月。

それはまさにドラマのようでした。新江さんが企画グループに加わってから、「合唱構成 人はみな人間らしく生きたい」が動きだし、第一学習社労組の組合員と家族の証言、映像、山ノ木竹志の作り出すうた、で舞台がつくられていきました。

 当日は、1200人の会場に1400人を超す人びとがつどい、舞台の進行とともに、怒り、共感し、涙する集会となりました。
 会社は、集会翌日、労働組合に対して「争議解決」を約束。高瀬さん、小林さんの解雇は撤回され、
20年近くつづいた争議は全面解決したのです。

労働者のたたかいと文化運動ががっぷり組みあい、力をあわせるとこんなことができるのだ、ということをボクは身をもって知りました。

Comments
哀悼 
山ノ木さん、亡くなられたのですか。僕も「人間の歌」はいい歌だと思っています。
御名御璽ざま 
ええ、残念です。しかし、山ノ木さんの作品は生き続けます。
NoTitle 
山ノ木竹志さんの作品をずっとこれからも大切に育てていくことが、私にできることだと心に刻みました。
ご冥福をお祈りします。。。
まだ受け入れていないみたいです。 
さくらさま

ボクはまだ新江さんの死を受け入れていないみたいです。
さっきも入院していた病院の前を自転車で通ったのですが、
7階に行けば新江さんに会えるような気がして、あわてて自分で打ち消したり、ふと「携帯に電話してみようか」と想ってしまいます。

 遅れているソングブック。年内完成をめざしてがんばります。
編集作業で、新江さんとの対話ができます。

 新江さんが望んでいたかたちにできるだけ沿うようにしたい。
ソングブック 
お役に立てなかった無念さが募ります。
立場的には仕方がないのですが、そんな仕事こそやってみたいのです。

完成を楽しみにしています。
ご自愛されつつ…
NoTitle 
思い出すのは楽しいかったことばかり。
ホントに一緒にいると楽しかったのです。
ロシア、毎年の祭典、毎年の創作合宿、毎年の世界大会、北海道・・・・もしかしたらここ何年かは広島の人以外で一番一緒に時間を過ごしているかもしれないな~。
逝き方も「ドラマじゃのう~」そのまま。まったく・・・・

05 2017 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

アクセスカウンター
本を買うなら
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Archive

RSS