パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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賃労働と資本(5) 体験的・古典の修行

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二つの異なる価値

エンゲルスは、これらの生活資料の貨幣価格、すなわち生活費を1日3マルクと仮定します。
 ※「仮定する」とあるように、数字はあくまで仮定の話で、推理のために置かれているに過ぎません。マルクという単位もどうでもいい。以下、いろいろ仮定の数字がでてきますが数字や単位にこだわらず、理屈の展開(推理)に注目し、手品の種明かしをお楽しみください。

 労働者は1日働いてこの3マルクを賃金として受け取ります。

 資本家はこの賃金の支払いと引替えに労働者を自分の指揮命令の下12時間、働かせ ます。
 
 機械工がある機械の一部品を一日ひとつ作ると仮定する。

 そのもとで、資本家はつぎのように計算します。
                      完成品
  ・原料       20マルク → そのまま商品の価値に移行
  ・旋盤など機械磨損分 1マルク → そのまま商品の価値に移行     
  ・賃金        3マルク         
   ・儲け        3マルク         
              合計27マルク
 

 ※原料はそのまますべてが商品の価値に移行しますが、機械はみずからの価値を少しずつ商品の中に移行させます。仮にある機械の寿命が10年で、年間300日稼働するとすれば1日あたり3000分の一だけその機械の価値が移転することになります。機械は少しずつ価値を減らしていく。そのことを帳簿上明らかにするのが「減価償却」なのです。

労働者の賃金3マルクと資本家の儲けの3マルク、合計6マルクははどこから出るのか?「わが経済学者たち自身の仮定によれば、わが労働者が原料につけくわえた労働からしか生じることができない」(43ページ)

「わが経済学者たち」とは、古典経済学者のことですね。彼らは労働価値説、労働が価値の源泉であるという立場です。原料と磨損分の価値は増えることも減ることもなくそのまま商品に移行します。ですから、労働者の賃金も資本家の儲けも「労働からしか生じることができない」わけです。

したがって、労働者の12時間の労働が6マルクの価値を生み出し、「労働の価値」は6マルクだということになります。めでたし、めでたし。
 
そこへ、労働者が待ったをかけます。労働の価値が6マルクなのになぜ自分たちは3マルクしか受け取っていないのか。
 
「労働の価値は労働の価値によってできている」という堂々めぐりから抜け出たと思ったら、今度はとんでもない矛盾にはまりこんでしまいました。

「12時間の労働の価値は6マルクなのか3マルクなのか。それが問題だ」とハムレットのように思い悩むのです。

しかし、この問題は「労働の売買」や「労働の価値」を論じているあいだは解くことができません。

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プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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