パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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フォイエルバッハ論(23) 体験的・古典の修行

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●社会的政治的運動と宗教

エンゲルスは、宗教のもつイデオロギー性を批判しつつ、キリスト教のなかから社会運動が生み出される過程を跡づけます。

原始キリスト教は国家公認宗教へと転化し「中世はイデオロギーの他のすべての形態、すなわち哲学、政治学、法学を、神学へと併せ、神学の下位部門としていた」(138ページ)。哲学、政治学、法学が神学のしもべとなっていたのです。そういうなかで、「社会的政治的運動はいずれも神学的形態」、すなわち宗教的な運動として展開されました。

プロテスタント的異端が生まれ国家公認宗教化した封建的カトリックに対抗して行きます。この改革運動の担い手は、市民階級(ブルジョアジー)であり、彼らを支持する都市平民、日雇い労働者など、労働者階級(プロレタリアート)の先駆をなす人びとでした。市民階級と労働者階級(の先駆をなす人びと)との関係を反映して、プロテスタント的異端もまた「市民的な穏健派」と「平民的な革命派」に分かれていました。

プロテスタント的異端が根絶できないのは、台頭してきたブルジョアジーをうち負かすことができないからです。伸びゆく市民階級の存在が、プロテスタント的異端を支えてる。マックス・ウェーバーは有名な『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で、プロテスタンティズムが生み出した勤勉の精神や合理主義が近代資本主義を誕生させたと結論づけましたが、これは事態をあべこべに描いたものです。プロテスタントの倫理が資本主義の精神を産みだしたのではなく、資本主義の精神が、ヨーロッパにおいて、それにふさわしい宗教としてプロテスタントを選んだということにほかなりません。

●宗教から抜け出す政治的理論

ルターに代表されるドイツの宗教改革は、ドイツ市民階級が未成熟であったため敗北。カルヴァンを指導者とするフランスの宗教改革は、ドイツと違って市民的性格を前面に押しだすことによって成果をえ、ジュネーブ、オランダ、スコットランドへ広がりました。「カルヴァン主義は、当時の市民階級の利害を表す、まことの宗教的な扮装」(140ページ)でした。

このように台頭したカルヴァン主義でしたが、それが弾圧されるとどうなったのか。立ちあらわれたのは啓蒙思想でした。啓蒙思想は宗教的な扮装をいっさいまとわず、政治的なかたちで革命を準備したのです。啓蒙思想の登場によって、キリスト教は「なんらかの進歩的な階級がその抵抗運動ををおこなうさいにまとうイデオロギー的扮装として役立つことはできなくなった」(141ページ)とエンゲルスは述べています。

しかし、20世紀になると、ラテン・アメリカの革命運動のなかで「解放の神学」が登場します。社会正義の追求、貧困の根絶、人権の擁護などを掲げた宗教運動です。イデオロギー的粉飾かどうかはさておくとして、「解放の神学」が抵抗運動、革命運動の支えになっているのは事実。日本でも反核運動、反原発運動、憲法をまもる運動、秘密保護法に反対する運動など宗教者が活躍しています。エンゲルスの予想を超えた事態ですね。

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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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