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フォイエルバッハ論(18) 体験的・古典の修行


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古い唯物論とヘーゲルの「歴史哲学」

歴史を動かす「多数の個人」とは何か。その推進力、歴史的原因とは…。

すぐ知りたいところですが、ここ(123ページ以降)ではまず、「古い唯物論」とヘーゲルの「歴史哲学」についてエンゲルスは語ります。

まず、フォイエルバッハに代表される古い唯物論は、歴史を動かす推進力という問題提起すらしたことがない。せいぜい「観念的な推進力」=動機を探し出すだけにとどまります。

「古い唯物論は、そこに働く観念的な推進力を究極の原因とみなして、それの背後にあるもの、つまりこの推進力の推進力が何であるかを追究することはないからである」。偉人や英雄、民衆の「考え」「動機」といった「観念的な推進力」の背後にあるものにまで遡ることが「古い唯物論」にはないのです。

ヘーゲルの「歴史哲学」は、これとは違い、現実に働いている動機の背後に別の原因があることを認めます。しかし、それは、歴史的事実のなかから探し出すのではなく、彼の「歴史哲学」から輸入してくるのです。

 ※ヘーゲルは『歴史哲学講義』の序論において、「世界の歴史とは、精神が本来の自己をしだいに正確に知っていく過程を叙述するものだということができる。そして、萌芽のうちに樹木の全性質や果実の味と形がふくまれるように、精神の最初の一歩のうちに、歴史の全体が潜在的にふくまれます」「世界史とは自由の意識が前進していく過程であり、わたしたちはその過程の必然性を認識しなければなりません」と述べ、と客観的な歴史的事実の展開ではなく、抽象的な「精神」、「自由の意識」を事前におき、その展開を「歴史」にしてしまうのです。(『歴史哲学講義』岩波文庫上巻、39~40ページ)

この主題からは離れますが、ヘーゲルは別の箇所で、「みずからの活動をつうじて事業に参画してくれるような、そういう人びとの関心がよびおこされなかったら、なにごとも生じてこない、ということができる。そして、一個人が、現に自分がもち、またもちうるかもしれぬすべての関心や目的を無視して、自分に内在する意思の血潮のすべての欲望と力を集中させるとき、個人の全重量にそそぎこみ、この関心を情熱と名づけることができますが、そう名づけたとき、世の大事業は情熱なくしては成就されない、といわねばなりません」(同48ページ)と述べています。「情熱なくして世界の大事業はなしえない」。とても好きな言葉です。


●歴史の駆動力とは何か

さて、「歴史的な推進力(駆動力)」とは何か。エンゲルスはその意義を語ります。

 「この駆動力を探究することこそ、歴史を全体として個別の時代と国においても支配している諸法則をつかむことのできる唯一の道である。人間を動かすものは、すべてその頭脳を通過しなければならない。だがこの頭脳の中でどのような形姿をとるかは、おおいに諸事情に依存する」(125ページ)

これに続く文章、「労働者はいま、1948年のライン河畔にはまだあったような単純な機械打ち壊しを、もはやおこなわなくなった。だからと言って、資本主義的経営と和解したわけではけっしてない」はどういう意味でしょう。ここは、『フォイエルバッハ論』の最後の方を理解するうえで重要です。労働者は真の敵が機械ではなく、資本主義的経営、その搾取に問題があることをつかみ、それとの自覚的なたたかいをはじめたと理解すべきでしょう。 



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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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