パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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フォイエルバッハ論(17) 体験的・古典の修行

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五 科学的社会主義とは --自然科学と社会科学の違い--

●社会と歴史の法則

119ページの後から3行目からは、自然の問題から社会と歴史の問題に転じます。
 「自然は一つの歴史的発展過程としても認識される」がそれは社会の歴史についても成り立つとエンゲルスはいいます。

以下、120ページ後から3ページまで約1ページ分エンゲルスが述べているのは、ヘーゲル批判と彼が仕上げた「歴史哲学」「法哲学(倫理学)」「宗教哲学」についての批判です。エンゲルが述べるその結論は「こうした創作された人為的な連関を、現実的な連関の発見を通じて取り除くことにある」(120ページ。訳文は変えてある。下線は引用者)。

 「人為的連関」とは、人手が加わっているつながりという意味で、「哲学者の頭脳でつくり出された連関」(120ページ)と同じ意味です。同様に「現実的連関」とは「出来事において証明すべき連関」と対応しています。113ページで、展開された「現実的世界--自然と歴史--を、あらかじめ観念論的な思いこみをもつことなしにあるがままの姿でとらえよう」ということを言い換えたんですね。

●社会発展史の自然との違い

さて、ここからが大切です。自然も社会もその「歴史的発展過程」がある。しかし、そのあり方は同じではない、とエンゲルスはいいます。「社会の発展史は、一つの点で本質的に自然の発展史とは異なる」。

自然は、人間が手を加えなければ、一般法則(普遍的)がそのまま貫かれます。しかし、社会はそうではありません。

 第一に、「行為する者はすべて、意識を備え、熟慮や情熱をもって行為し、特定の目的をめざして働く人間ばかりである。意識された意図、意欲された目標なしに何事も起こらない」。 「表面を見れば、すべての個人の意識的に意欲された目標にもかかわらず、全体としてみかけは、偶然が支配しているのだから」

社会は、人間のさまざまな目標、行動によってなりたっているが、そこに「偶然が支配する」とはどういう意味でしょうか。社会とは不思議なもので「無数の個別的意志と個別的行為が衝突する結果、無意識の自然を支配するものとまったく類似した状態が生じる(121ページ)

一人ひとりは、目的をもち、活動していますが、なかなか目的どおりにはいかない。目的とまったく反対の結果になったりもします。だから「自然には法則があるが、社会に法則なんてあるわけない」などという断言する人もいるぐらいです。

●歴史の「隠れた法則」

第二に、しかし、それでも「内部の隠れた法則」が存在する、とエンゲルスはいいます。

 「人間〔各個人〕は、それぞれ歴史を、それがいかなるものになろうとも、各自身の意識された目的を追求することによって、つくる。そして、これら、さまざまな方向に対するその多様な作用の合成こそが、まさしく歴史なのである。だからここでも問題なのは、多数の個人が何を意欲するか」です(122ページ)。

歴史家の中村政則さんは、「日本近代と民衆」という論文で、「エンゲルスのヨーゼフ・ブロッホ宛の手紙」(1890年9月9日、全集37、402~403ページ)の「歴史というものは、あたかも平行四辺形の合成力のような力と速度をとをもって進むものだ」という一文を引用し、次のような解説を加えています。

 「第一は、歴史は無数の人びとの個々の意志と行動によってつくられるということ。二番目は、無数の個別意志は、それぞれの経済的・社会的な事情に制約されていること。三番目に、このような無数の個々の意志が反発し、吸引しあいながら全体の平均、すなわち共通の合成力が生まれる。つまり一つの歴史的結果が作り出され、それがまた歴史を動かす力として作用することになる」「つまりエンゲルスは、人間の意志とそれを制約する客観的な条件との弁証法的な相互関係に着目して、そういう観点から歴史を見ていく必要を説いている」(『日本近代と民衆』校倉書房、26ページ)




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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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