パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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フォイエルバッハ論(6) 体験的・古典の修行

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●フォイエルバッハの登場

フォイエルバッハは『キリスト教の本質』(邦訳は岩波文庫)をあらわし、「唯物論を直截に再び王座に」つけました。

「自然はあらゆる哲学から独立する。それが基礎であり、この基礎の外部には、それ自体自然の産物であるわれわれが人間が生まれてきた。自然と人間の外部には何も存在しない。そして、われわれ宗教的幻想が創造したときより高次の存在というものは、われわれ自身の本質の幻想的な反映にすぎない」(66ページ)

自然は私たちの意識から独立して存在しています。まず、自然があった。そして、その自然のなかから生物が誕生し、進化して人間になりました。「われわれ宗教的幻想が創造したときより高次の存在」というのはもって回った言い方ですが、神さまのこと。その神は「われわれ自身の本質の幻想的な反映」だとフォイエルバッハは喝破しました。「われわれ自身の本質」とは理性、意志、心情だと言います。

「完全な人間には思惟の力・意志の力・心情の力が必要である。思惟の力は認識の光であり、意志の力は性格のエネルギーであり、心情の力は愛である。理性と愛と意志の力とは完全性であり、最高の力であり、人間そのものの絶対的本質であり、人間の現存在の目的である」(『キリスト教の本質』上49-50ページ)



人間の理性、意志、心情といったものの理想化された姿が神となり宗教となった。人間こそが人間にとって神であり、神が人間をつくったのではなく、人間が神をつくったのだというのです。

マルクスは(そしてエンゲルスも)フォイエルバッハの「この新しい見解をいかに熱狂的に受け入れたか」とその影響を語ります。ただし、いろいろな批判的な留保をつけて。そのフォイエルバッハの欠点を「誇張の過ぎた文体」と「大げさな愛の神格化」にあるというのです。

ドイツでは、先ほども述べたように、「実体」か「自己意識」などという、「純粋思想」の至上性についての論議にあきあきしていたので、「正当化されないまでも、許される範囲のものだ」とエンゲルスはいいます(68ページ)

問題なのは、このフォイエルバッハの弱点が「真正社会主義」と結びつき、「科学的認識でなくて美文調の文句を語り、プロレタリアートの解放でなく『愛』による人類の救済を唱え」た点にあると断言するのです。

「真正社会主義」は、フォイエルバッハの哲学の弱点を社会主義に引き込み、これぞ真の社会主義だと布教しました。

●ヘーゲル哲学の真の克服

さて「一」のまとめに入ります。

「さらに忘れてならないことがある。それは、ヘーゲル学派は解体されたが、ヘーゲル哲学は批判的に克服されていなかった、ということである」(69ページ)



フォイエルバッハは、唯物論に軍配をあげ、「単純にわきに追いやった」。しかし、ヘーゲル哲学は、それ固有の意味において「乗り越え」られなければならない。

※私はAufhebenを「乗り越える」と訳します。『空想から科学へ』の解説第14回を参照。

フランスを皮切りに始まった1848年の革命は、ドイツでは労働者・市民はとりわけ惨敗でした。「フォイエルバッハがヘーゲルを容赦なく片づけたように」「フォイエルバッハ自身もまた、背景へと追いやられたのである」(70ページ)

しかし、ヘーゲルを真に批判的に乗り越える仕事はまだ成し遂げられていないのです。それをやったのは誰でしょう?その中身は?


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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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