パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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空想から科学へ(15) 体験的・古典の修行

●不破哲三さんの問題提起

このエンゲルスの定義(定式)に対して、日本共産党社会科学研究所所長の不破哲三さんは、三つの問題点があると提起しています。

第一は、剰余価値の問題が据えられていないこと。第二は、労働者階級と資本家階級の対立が、「根本矛盾」の現象形態として二次的に扱われていること。第三に、恐慌の矛盾が「生産の無政府性」という点だけにとどまり、労働者の購買力が剰余価値生産の最大限の追求によって狭められていくことと、生産が無制限に膨張していくことの矛盾として現実になっていくことが見落とされていること(不破哲三『古典への招待』中巻358~361ページ、2008年)。

そういう弱点があるにもかかわらず、「エンゲルスの定式は、矛盾の一方の側に『生産の社会的性格』をおき、資本主義的生産のもとでの社会的生産力の膨張と生産手段の社会的性格の発展こそが、その没落の最大の動因となることを、的確に指摘しています。ですから……資本主義的生産様式の矛盾の深刻化や、社会主義的変革の条件の成熟、変革の内容と方向の解明の問題では、明快な解明をすることができた」と不破さんは評価しています(同362ページ)。

●「独自の資本主義的生産様式」の性格と内容

そして、「ではマルクスは、資本主義的生産様式の矛盾とその展開をどうとらえていたのか」は今後の研究課題だと『古典への招待』では書いていました。不破さんの『「資本論」はどのようにして形成されたか』(新日本出版社、2012年)にその答がでているのではと思い、さっそく読んでみると、ありました。ただし、それは「資本主義の基本矛盾」として定式化したのではありません。「直接的生産過程の諸結果」(国民文庫)に依拠して「独自の資本主義的生産様式」の性格と内容として述べられています。

「第一に、資本主義的生産は、この段階(大工業段階のこと 二見)で『生産のための生産』という本来の衝動を体現する基礎を獲得し、社会的生産力の大きな飛躍の時期を迎えた」。

「第二に、この規定は、周期的に資本主義的生産を襲う恐慌の根拠は、『生産のための生産』と資本主義固有の社会的消費力の制限のうちにあり、そこにこそ、恐慌の理論の中心問題があること」

「第三に、この規定は、社会的生産力の発展が、資本と労働の対立をさらに深めつつ、より高度な社会構成体のための主体的諸条件と物質的基礎をつくりだす」(『「資本論」は…』196ページ)

「資本主義的生産様式の矛盾とその展開」が『資本論』に即して明確に述べられています。これが、マルクスの真意をとらえた「資本主義の根本矛盾」とその展開のより正確な規定といえるでしょう(少し長いのが難ですが…。エンゲルスの定式は簡潔ですから)。
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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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