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Category: 産経「学問の自由」侵害事件   Tags: ---

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ヒロシマ・アクション声明

他者の尊厳への務め ヒロシマ・アクション声明

2014年5月28日

ヒロシマ・アクションは、2014年5月21日付『産経新聞』によって引き起こされた広島大学准教授へのハラスメント、学問の自由への侵害及び歴史修正主義、そしてそれに続く当該教授へのネット上におけるヘイトスピーチに対し結集した市民有志です。

Hiroshima-Action is an organization of the civic supporters who rose up against harassment and online hate-speech toward an associate professor of Hiroshima University, violation of academic freedom and historical revisionism, caused by Sankei Newspaper May 21, 2014.

히 로시마 액션은 2014년5 월21 일자 산케이신문에 의해 야기된 히로시마 대학 준교수에 대한 희롱 및 조롱, 학문의 자유에 대한 침해 및 역사수정주의 그리고 계속하여 해당교수에 대한 인터넷상에 쓰여진 폄하성글에 대해 결집한 시민요지입니다.

广岛群起是由公民发起,对抗2014年5月21日日本产经新闻引起的对广岛大学副教授的污蔑,对其学术自由的侵害以及历史修正主义,而接下来,有诸多网友在网路对该教授口出秽言。

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ここ広島の大学での准教授の講義に関して、一学生の投稿から端を発して産經新聞が当該准教授の尊厳をも踏みにじるネガティヴ・キャンペーンを張った。この件はネットにも飛び火し、広島大学にも脅迫が届き、業務に支障を来しているとさえ伝え聞く。

私たちは、広く「市民」から構成されたゆるやかな集まりだが、強い怒りと不安を持って、この事態を注視し、同時に事態の悪化を防ぐ行動を起こし、また、それぞれの場での「動き」を広く呼びかけるものである。ここでいう「市民」とは、従来の所与の権利と義務のなかにおさまる「市民」ではなく、より能動的に「人びと」としての務めを果たそうとする自覚的な「市民」であると宣言したい。

まず、産經新聞に対しては、今回の記事並びに一連の国家主義的な紙面づくりを厳重に抗議する。また、「新聞」としての最低限の機能を回復ないしは再構築し、その第一歩として、今回の記事の撤回、当事者への謝罪、一方的な一連のキャンペーンの即時停止を要望する。

私たちの社会は、国際的な状況も含めて、大きな緊張状態の時代に入りつつある。この不安の時代にもっとも必要とされるのは、他者の尊厳に対しての想像力を、相互にどのようにつくりあげるかということである。小さくはあるが、しかし無数に必要とされる他者の尊厳への務めがさまざまな義務に最優先されるべきだ。

今回の記事にまつわる攻撃性は「歴史認識」の問題であるとともに、さらなる問題をもっている。むしろ、歴史認識の議論すらできない位相に入り込んでいるといってもいい。それは、痛みを抱えながら証言することを選んだ年老いた女性たちと、その姿を身体を声を、映像を通して伝えようとした准教授に対しても加えられた、尊厳に対しての暴力であるということだ。この件に限らず、路上でネットで新聞で書店でばらまかれることばの数々は既にそうした危険水域に入り込んでいる。ことばだけではない。実際に、そうした老いた女性たちも含めた、諸個人の身体へと加えられる暴力すら、私たちは目撃している。

付言すれば、私たち「ヒロシマ・アクション」のなかには、慰安婦であった女性たちに実際に出会い、あるいは映像を通してそのことばに身体に力づけられてきた者も少なくない。彼女たちと向き合うことが、私たちがくらしてきた日本社会と批判的に向き合いながら、よりよい社会、共に生きていく道を探ることにつながると痛切に感じるからだ。私たちと彼女たちが、まったく異なった人生を歩んできたことを認めるからこそ、なおのこと一層お互いを隔て、分断するものがあってはならないのだ。

世界はかつても今も不正や暴力に満ちている。まずはそのことを認めよう。まったく曇りのないものだけが正しく、発言を許されるのではない。私たちは、そうした歴史や記憶を学ぶ権利を有しているし、積極的にあやまちを学ぶことで、未来を手中にしていくことができるのだ。

今回の事件が喚起したのは「学問の自由」ということでもあるが、既に私たちの日常では、その「自由」すらが特権的なものとなってしまうほどに、日常的に尊厳も公正も売り渡されてしまっている。「学問の自由」は最後の砦であるがごときだ。いや、しかし、そうではない。日常のなかで、他者の尊厳への務めを心に銘記し行動することで、相互的に「学問の自由」も保障されるはずだ。学問の自由とは、「学ぶ」自由でもあるはずだから。

繰り返すが、今回の事件は、広島大学あるいは大学という場所に限った事態ではない。朝鮮学校無償化の問題に対しても沈黙をもって遠ざけているわけにはいかない。あるいは、「民族」問題といったものに限定されるものですらないだろう。ハラスメント社会ということばが喧伝される場に生きる「私たち」ひとりひとりが問われているのだ。それぞれの場で寛容性を持って行動すること。またその寛容さに対しての暴力には毅然とした態度をとることを広く呼びかけたい。そこにあるのは他者の尊厳をもって、自らの尊厳とするという構えだ。

他者への尊厳を! そして、その尊厳を踏みにじる者へは、愛に満ちた厳格さを。自分にとって都合の悪い他者の声に耳を塞ぎ、保身のために他者を傷つけることでしか安心できない者たち。これ以上、そのような、人びとの尊厳を踏みにじる者たちの好き勝手にさせてはならない。

私たち「ヒロシマ・アクション」は、私たちの公正であるべき社会を卑劣極まりない手段で破壊し、他者の尊厳を傷つけ愚弄する、ありとあらゆる勢力に対し、路上で、言論で、学内で、職場で、各々の現場において、徹底的なアクションを起こすことを呼びかける。
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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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