パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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問題から逃げず格闘した女子大生たち

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著者は、神戸女学院大学石川康宏ゼミナールで、この4月に卒業した学生たちである。女子大生とゲンパツ(原発)と勉強会がいかように結びついているのだろうか。原発事故をきっかけに「日本人としては、これについて考えないとダメやな」「ニュースを見てもよくわからないことが多かった」「自分の知識がなさすぎて、話されていることが全然理解できなかったのが、すごく恥ずかしくて」、さらには石川ゼミに入るつもりはなかったが、ゼミの面接でスライド上映していて「ああ、知っておかなくちゃ」と。

 いきなり4冊の本を読んでレポート作成。メルトダウンって何?原発についての知識はまっさらなのであった。必死に学習するなかで彼女たちは変わってゆく。

 「ただ、なくしたいと言っているだけじゃ進まないし、原発がつくり出している電力を、それに代わる方法でつくり出すように考えないと、本当にはなくせない」「どうやって電気をつくるべきなのか、発電方法や電力供給の方法をどうすべきか、自分たちの問題なんだから、他人任せにしないで自分たちで考えていかなダメやなって思う」「原発のある地域の経済問題も少し考えるようになりました」「誰かがやってくれるのを頼りにするんじゃなくって、本当に一人ひとりが考えていかないと、原発は絶対になくすことができないなって思います」。

具体的に深く、そして主体的に原発問題をとらえていった。ゼミが始まって一ヶ月で「集会っていうもの」に参加し、堂々と発言してきたゼミ生も登場。発言には聴衆から「そうだそうだ」の合いの手が入り、「私の思っている意見をみんなが尊重してくれて、うちらがゼミで原発のあり方について考えているのを、みなさんが喜んでくれているんだなと感じました」と。

ゼミ旅行は「原発銀座」のある福井へ。「福井でつくられた電気は、あなたたちが使っているんですよ。都会の人たちの電気なのです」と言われたことに強いショックを覚え、「知った以上は伝えていかなければ」「自分がかわらなあかん」と思ったという。

ゼミ生は、学んだことを学園祭で発表するが、学生の参加はゼロ。「学生の中には、原発の話って〝ふれちゃダメ〟みたいに思っている人もいる」「でも、あんまりふれちゃダメやから学ばないっておかしい。それって、問題から逃げてるだけちゃうんって思うんです」。

 問題から逃げず、必死に格闘した女子大生たちの勉強会。彼女たちは各々、卒論を書き卒業していったが、この本はゼミ生共同の、もう一つの卒業論文といえよう。

女子大生のゲンパツ勉強会女子大生のゲンパツ勉強会
(2014/01/30)
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール

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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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