パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

Category: スポンサー広告   Tags: ---

Response: --  

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: 日本国憲法   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

「憲法は押しつけ」ってホント?

●憲法制定はダイナミックな過程

「日本国憲法はアメリカに押しつけられたものだから、ふさわしくない」「日本人の手で自分たちの憲法をつくるべき」。改憲を主張する人たちが拠りどころにしている「押しつけ憲法」論です。

たしかに、憲法制定時、日本はアメリカの占領下にありました。憲法草案をつくったのもGHQ(連合軍総司令部)です。しかし、そのことをもって「押しつけられた」とするのは、現実をあまりにも単純化するもの。事実はもっと多面的でダイナミックなのです。

 古関彰一著『新憲法の誕生』(中公文庫)は、日本国憲法制定をめぐるドラマの全体像をつかむうえで、格好のテキストです。

 ※現在は加筆改題され『日本国憲法の誕生』(岩波現代文庫)として刊行されています。

 古関さんは言います。「なにも日本側が一枚岩であったわけでも、米国政府=GHQが一枚岩であったけけでもない」。

「議論を尽くさず妥協の産物として盛り込まれた条文、日本の法制官僚がGHQに気づかれず明治憲法の痕跡を残すことに成功した条文、GHQ案にない条文を日本側の官僚、あるいは議員が全く新たに盛り込んだ条文、いまからみると重要であっても当時は大勢に受け入れられず素案で消え去った条文などがある。日本国憲法はモザイク模様なのである」。

たとえば、憲法二五条第一項「国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とありますが、この条文はもともとなかったもので、国会での論議を通じて挿入されたものです。「国民主権」についてもGHQ案にあった「主権」を政府案は「至高」(最高と同じ意味)に意図的に誤訳するのですが、これも国会で問題になり、元へ戻るという軌跡をたどります。

さまざまな力がせめぎあい、押し合いへし合いしながらできたのが日本国憲法なのです。

●憲法草案はどのようにしてつくられたのか

「押しつけた」といわれるGHQの人々がどのように草案をつくったのか。当時二二歳の若さで草案作成にかかわり、第二四条、男女平等の草案を書いたベアテ・シロタ・ゴードンさんの『一九四五年のクリスマス』(柏書房)は貴重な証言です。少女時代を日本で過ごし、子どもたちが貧しさの犠牲になっていること、男尊女卑が甚だしいことなど、ベアテさんは戦前の日本社会の現実を知っていました。その経験と六カ国語を読むという語学力を駆使して、世界の憲法からもっとも良いものを選んで草稿づくりに力を注いだのです。ベアテさんは次のように言います。

「当時の民政局員は、私ばかりでなくみんな理想国家を夢見ていた。戦勝国の軍人とて、家族や恋人を失った人は多かった。私もその一人だし、みんな戦争には懲りていた」

この二冊の本を読んで、「押しつけ」論の是非をあなた自身で検証してみて下さい。きっと新たな発見があると思います。 

(『学習の友』誌に2004年掲載)

ベアテ



Comments

04 2017 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

アクセスカウンター
本を買うなら
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Archive

RSS

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。