パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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集団的自衛権って何だ?(6)

アメリカの世界戦略は、いま

●アメリカの世界戦略の変化

オバマ政権になってアメリカの世界戦略は一定の変化を示しています。アフガン戦争やイラク戦争のように戦争によって直接介入し他国を力ずくで押さえつける。そのことをアメリカは手放したわけではありません。

しかし同時に、外交交渉、話し合いによって問題を解決するという方向も打ち出されています。この二つを使い分けるのが第一の変化です。

第二の変化は、中東地域に偏重したアメリカの重点をアジアへ移し再配置すること。これを「リバランス」(再配置)戦略といい、オバマ政権の外交政策の要石とされています。

●中国への二面作戦

中国に対する政策もまたこの世界戦略を反映して変わっています。

一つは軍事力を拡大している中国に対して日本を含む同盟国との関係を強化して軍事的に包囲・対抗していくこと。もう一つは協力関係の構築です。中国は世界第2位の経済大国。しかも、アメリカにとって中国は第一の輸入先(17%)であり、中国はアメリカにとって第一の輸出先(18%)です。単純対決路線ではいきません。

●日本への要求も変化

当然、日本に対する要求も変わりました。軍事分担を肩代わりし、普天間の辺野古移転やオスプレイを配備することは従来どおりです。同時に、日本が米中「共同」路線の障害にならないことを日本に求めています。

2013年2月、安部首相は訪米し、オバマ首相と会談しました。首相は集団的自衛権の行使の検討を始めたと伝え、記者会見で「日米同盟の深化」を強調。しかし、大統領と並んで行う記者会見はありませんでした。「集団的自衛権の行使の検討」という手みやげは、さほど旨味がなかったということでしょう。

9月に訪米したときには講演で「私のことを右翼の軍国主義者と呼びたいのなら、どうぞ呼んでくれ」と言い放ちました。そして年末の靖国神社参拝です。これに対してオバマ政権は「日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」という異例の声明を発表しました。

集団的自衛権の行使ももちろん求めていますが、それとともにアメリカの新しい世界戦略の障害にならないことを望んでいるのです。侵略を否定し、従軍慰安婦を正当化するようなことは、日米同盟を進めるうえで障害になるからです。

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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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