パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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集団的自衛権って何だ?(4)

国連憲章の成果を台なしに


●集団安全保障に穴を開けた51条

集団安全保障に基づく国際社会の行動が戦争を防ぐ歯止めになるはずでした。しかし、この集団安全保障を台なしにする「しかけ」が国連憲章に盛り込まれました。それは憲章51条、集団的自衛権です。憲章第51条は次のように述べています。

「この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には(安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間)個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない(後略)」。

第2回「自衛権誕生の秘密」で述べましたように「自衛権」容認がパリ不戦条約に穴をあけ、戦争を許してしまいました。同じく「集団的自衛権」を国連憲章に書き込むことによって、軍事同盟とその行使としての戦争は正当化されてしまいました。

●侵略の口実としての集団的自衛権

この集団的自衛権の「行使」として、旧ソ連によるチェコスロバキア侵略(1968年)、アフガニスタン侵略(1979年)、アメリカによるベトナム侵略(1965-1975年)などがなされました。 しかし、どこかから攻められたから共同でたたかったわけではありません。国連憲章第51条どおりの集団的自衛権の発動はなく、介入・侵略の口実だったのです。

「米・旧ソ連両国は、その勢力範囲内での反体制活動を排除するため武力介入を行い、その論拠としてしばしば集団的自衛権を援用した。しかし外部からの武力攻撃が発生していない以上、この武力介入を集団的自衛権で根拠づけることは不可能であり、その濫用(らんよう)である」(山本草二『国際法』有斐閣)
 

●軍事同盟こそねらい

もう一つ大事な点は、軍事同盟をつくる口実として集団的自衛権という考えが使われたということです。

日米安保条約もこの条約が集団的自衛権の行使であるとうたっています。

安保条約によってアメリカ軍の基地が押しつけられ、毎年数千億円もの「思いやり予算」を払わされています。アメリカは自国に基地を置くより安上がりです。こんなに美味しいことはありません。

さらにアメリカは、自衛隊が米軍とともに戦う正真正銘の軍事同盟にしようとしている。これが憲法の解釈を変え、集団的自衛権を「合憲」にするねらいです。

星条旗・日の丸


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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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