パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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憲法は政治における「誤発進抑制システム」   (憲法Q&A 2)

Q2.「憲法は権力を縛るためにある」と言われています。しかし、それは昔の王様や独裁者の場合であって、選挙によって選ばれた国民の代表が権力を持っている国の場合は当てはまらないのではないでしょうか?


●国政は国民のために

日本は国民主権にもとづく国家であり、国政は、国民が信じて託したもの。託された代表者である国会議員や政府は国民の意思に沿って働くことが要請されます。国民の多様な意思が国政に反映する必要があり、そのための方法が選挙です。有権者の選択と議席はほんらい一致しなければなりません。実際はどうでしょうか?

●得票と議席のカンケイ

2012年12月に衆議院選挙、13年7月に参議院選挙があり、いずれの選挙でも自民党が圧勝しました。

まず衆議院。小選挙区で自民党は300議席の79%にあたる237議席を獲得しましたが得票率はどれぐらいだったでしょうか?8割が自民党に投票したのか?いいえ、4割ちょっとです(得票率43.0%)。4割の得票で8割の議席、民意の倍の議席を獲得したんですね。

つぎに参議院。比例区と地方区という2つ制度の組み合わせで改選議席は121です。自民党は改選議席の53%にあたる65議席を獲得。自民党支持は比例区の得票率で見ると3割(30.6%)にすぎません。

このように衆議院でも参議院でも自民党は実力以上の議席を得ています。選挙で代表が選ばれているといっても、国民の意思とかけ離れた結果になっています。

●誤発進抑制システム

では、民意がより正確に反映する選挙制度になれば、問題はないのでしょうか。今よりは権力に対する歯止めをかけやすくなるでしょうが、油断は禁物です。

人権宣言の先駆といわれているヴァジニアの権利章典(1776年)は「失政の危険に対する保障」が大切だといいます。失政とは国民いじめの酷い政治のことです。今でいえば増税、社会保障の削減などなど。人や組織も誤る可能性をもっている。

憲法学者の水島朝穂さんは、ここに憲法の存在意義があるといいます。「人間は過ちをおかす存在であり、その人間が担い、動かす国家というものもまた、失敗する。その失敗の可能性を最小限化し、失敗からの復元力を最大化しておくために、憲法は存在する」(『18歳からはじめる憲法』法律文化社)。

 自動車に付き始めている「誤発進抑制システム」って知ってますか?

「間違ってアクセルを踏んでも急発進しない?」(役所広司)
「私の過ちを止めてくれるあの日のパパのように……。誤発進抑制システムって、パパの愛です……」(志田未来)

そう。憲法は政治における「誤発進抑制システム」なのです。愛だなあ。

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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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