パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

Category: 憲法Q&A   Tags: ---

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憲法と私たちの関係(憲法Q&A 1)

Q1.そもそも憲法は自分たちにどんな関係があるのか、
よくわからないし、実感が湧きません。


●戦争の歯止めに

 実感が湧かないのは当然です。ほとんどの人が憲法をとくに意識しなくても、生きることに困りません。でも、私たちが生きるうえで憲法も大切な役割を果たしています。

第一は、1945年まで70年にわたる戦争を続けてきた日本が、その後今日まで70年近く戦争のない国であり続けてきたこと。ベトナム戦争や湾岸戦争など、アメリカのする戦争に日本の自衛隊が参戦することの歯止めに日本国憲法はなってきました。

●人間らしく生きることの後ろ盾に

 第二は、私たちが「人間らしく生きたい」と声を上げるとき、大きな後ろ盾になってくれること。有名なのは「朝日訴訟」です。1957年、結核にかかって国立岡山療養所に入院していた朝日茂さんは生活保護を受けていました。保護費の額があまりにも低く人間らしい暮らしには程遠い、「たとえこのため一つしかない尊いいのちが失われるとしても、権力者の冷酷無情な扱いは許すことができない」と国を相手に裁判を起こしました。そのとき、強い味方になったのが、人間らしく生きる権利を定めた憲法25条です。

裁判は一審で勝訴しましたが、東京高裁で逆転敗訴。最高裁に上告したものの、1964年に朝日さんが亡くなったので67年に最高裁は訴訟終了を宣言しました。裁判そのものは負けたかのようにみえますが、一審が終わると生活保護基準額は18%引き上げられ、その後も引き続き引き上げられました。実質的には大きな勝利といっていいでしょう。もちろん、裁判闘争への支援の輪の広がりがあればこそですが、憲法25条のもつ重みを政府も無視できなかったのです。

●国家権力に対する歯止め

 第三は、国家権力に対する歯止めになっていること。国家権力といったら、憲法以上にぴんとこないかもしれません。それはある日突然、私たちの目の前に登場します。

「私が三年間いた学校を退職した時、演劇部の生徒と保護者が集められ、私の日常の言動やビラを持ち帰ったことはないかなどの調査をされたことを知りました。私の通勤途上や休日の活動の克明な写真を見せられたようです」(広島中央保健生協・みんなですこやかな老後を作る会編『いま、言っておかなければ—わたしと憲法』より)

人間らしい暮らしや政治を求めて行動に参加する。ただそれだけのことが監視の対象になり国家権力から干渉を受ける。国家権力は自分たちの秩序(=支配)を守るために、その妨害となりそうな人物を排除しようとします。こういうことがあるから、憲法は、たくさんの自由をさだめて国家権力が人権侵害しないように歯止めをかけているのです。

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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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