パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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2013年長崎平和宣言を読む(11)

(5)東電福島原発事故の復興と高齢化する被爆者援護の充実。核兵器のない世界へ

第5段落には特段の説明はいらないと思いますが、山口仙二さんについて触れておきたい。山口さんは1930年生まれ。満14歳のときに爆心地1.1キロで被爆しました。山口さんは『115500平方㎡の皮膚』(みずち書房)という自分史を出しています。

 

一人ひとりの失った皮膚を、畳半分の広さだとしよう。長崎での死者は、1945年末までに7万人プラスマイナス1万とされ、負傷者もほぼ同数とおもわれる。すると、熱線に灼き亡ぼされた皮膚の総面積は、畳7万枚分およそ3万5千坪--11万5千500平方メートルに及ぶ。

 私の首はケロイドでくっつき、曲がらなかった。右の耳が溶けおち、水をのんでもこぼれるほど唇もかたむいていた。長崎と広島合わせて十数万坪のケロイドが、人びとを引き歪めた力のつよさはどれくらいになるのか。肉体だけでなく、それぞれの生き方にまで及ぼした歪みの深さは、いったいどうやって測るべきか。私には、見当もつかない。



 1955年、山口さんは長野の原水爆反対集会に被爆者として参加。13カ所3万人が訴えを聞いたと言います。

 私たちは、三千を超える人びとを前に、自分の体験を語ることなど、私たちにとってはじめての経験だった。自分がみじめになるので、できれば誰にも話したくはない。だが、長野のこの集まりは、個人の内側に閉じこめておく記憶のほかに、もっと広く、多くの人びとと共有しなければならない体験があるのだ、ということを私たちに教えてくれた。私をひらいてくれた

 

ここから山口さんの被爆者運動が始まりました。けして順風満帆でなかったその後のあゆみは自分史に譲ります。最後に、山口さんが1982年に国連軍縮特別総会(SSDⅡ)で訴えた演説(一部)を紹介し、「2013年長崎平和宣言を読む」のしめくくりとしたい。「核兵器による死と苦しみは、私たちを最後に」という被爆者の願い・訴えに必ず応えなければ、と思うのです。

 私は1945年8月9日、長崎の爆心地から1.1キロメートルの地点で被爆し、上半身に重い火傷を負い、ごらんのような傷だらけのからだになりました。私の周りには眼球がとび出したり、木片やガラスがつきささった人、首が半分切れた赤ん坊を抱きしめ泣き狂っている若い母親、そして右にも左にも石ころのように死体がころがっていました。一瞬にして、戦闘員、非戦闘員の区別なくすべての人間、すべての生物・全社会、全環境が破壊されました。ヒロシマにつづいてこのような反人道的な絶滅破壊は、かつて人類史上起こったことはありません。その後40日間、私は高熱のため、生死の境をさまよいました。7か月後に退院した私の上半身はケロイドに掩(おお)われ、様ざまな病気に次つぎとおそわれました。思い余った私は幾度か自殺をはかりさえしました。

 広島と長崎では1945年12月末までに21万人が死に、うち90%は民間人でした。かろうじて生き残った被爆者たちに、今日でもなお突発的にガンや白血病などの晩発性障害が襲いかかることが少なくありません。加えて生活苦と精神苦痛はいっそう厳しいものになっており、到底言語に尽くすことができません

      略

私の顔や手をよく見て下さい。よく見て下さい。世界の人びと、そしてこれから生まれてくる世代の子供たちに、私たち被爆者のような核戦争による死と苦しみをたとえひとりたりとも許してはなりません。

 核兵器による死と苦しみは、私たちを最後にするよう、国連が厳粛に誓約してくださるよう望みます。 私ども被爆者は訴えます。生命のある限り私は訴えつづけます。
ノーモア ヒロシマ
ノーモア ナガサキ
ノーモア ウォー
ノーモア ヒバクシャ
ありがとうございました。


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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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