パンとともにバラを

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2013年長崎平和宣言を読む(6)

▼北東アジア非核兵器地帯の検討の呼びかけを


 宣言は、「北東アジア非核兵器地帯」を実現するため、その「検討の呼びかけ」をすることを日本政府に求めています。

 はっきりとは書いてありませんが、関連する国々への呼びかけなのだと思います。もちろん、それぞれの国の人びとへの呼びかけであってもいいでしょう。ただちに実現へ向け努力となれば相当な困難が予想されますが、「検討を呼びかけ」ならできることです。

 日本自身の「非核三原則」の内実についても問題があり、法制化にも消極的なのですが、非核三原則は国是だといわれています。国是とは国民がこぞって支持している国政上の大方針のこと。「北東アジア非核地帯」条約は、「つくらず、持たず、持ち込まさせず」という非核三原則を日本、韓国、北朝鮮の三国共通の国是とすることにほかなりません。

韓国と北朝鮮は1992年に「朝鮮半島非核化共同宣言」を発しています。
 

北と南は朝鮮半島を非核化することで、核戦争の危険を除去し、わが国の平和と平和統一に有利な状況と環境を作り、アジアと世界の平和と安全に貢献するため、次のように宣言する。

 1、北と南は核兵器の試験、製造、生産、受け入れ、保有、貯蔵、配備、使用をしない。
 2、北と南は核エネルギーを平和目的にのみ利用する。
 3、北と南は核再処理施設とウラン濃縮施設を保有しない。
 4、北と南は朝鮮半島の非核化を検証するため、相手側が選定し双方が合意する対象に対し、北南核管理共同委員会の規定する手続きと方法で査察を実施する。
 5、北と南はこの共同宣言の履行のため、共同宣言の発表後、1ヵ月内に北南核管理共同委員会を構成運営する。
 6、この共同宣言は北と南がそれぞれ発効に必要な手続きを経て、その文書を交換した日から効力を発生する。



北朝鮮が20年前のこの共同宣言に立ち返ることができるのならば、「北東アジア非核兵器地帯」創立の可能性は格段に高くなるでしょう。

 北朝鮮の立場は揺れ動いています。

 今年1月25日、北朝鮮の北南関係機関「祖国平和統一委員会」は、共同宣言は、「米国と韓国が行っている核恐喝政策によって効力を失った」と声明。同委員会は、3月8日には「米韓の策動で朝鮮半島の非核化は事実上、終末を告げている」として、92年発効の南北の「非核化共同宣言」を「完全白紙化」するとも主張。核開発を継続する姿勢を示しました。
 
ところが6月になると対話を通じて平和的に解決する意志を表明。6月19日、ロイター通信は次のように伝えています。

中国外務省は19日、同日行われた北朝鮮との次官級対話で、北朝鮮側が同国の核開発問題をめぐり、これを6カ国協議再開を含めた対話を通じて平和的に解決する意志があると表明したことを明らかにした。

中国外務省によると、金次官は朝鮮半島の非核化について、故金日成主席、金正日総書記の遺志だと述べたという。

さらに「北朝鮮は、全ての当事者とともに対話を行い、6カ国協議を含むいかなる類の会議にも出席する意思があり、交渉を通じた核問題の平和的解決を望む」と語ったとした。

 

おそらくこの北朝鮮の表明を踏まえてでしょう。韓国が動きました。

 6月27日、韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が習近平中国国家主席と首脳会談で、朝鮮半島非核化に共同努力することで合意しました。

共同声明には「双方は朝鮮半島の非核化実現および平和と安定維持が共同利益に合致することを確認し、このためともに努力する。国連安保理決議および北朝鮮の核放棄を盛り込んだ2005年の6カ国協議共同声明を含む国際義務と約束が誠実に履行されるべきとの認識で一致した」との内容が盛り込まれたといいます。

 こうした北朝鮮や韓国の動きを踏まえたとき、「北東アジア非核兵器地帯」検討を呼びかけることは、決して非現実的なことではないと思います。さらにいえば、三カ国が核兵器を持たないと合意し、核保有国から攻撃されないという保証をとりつけることができるならば、東北アジアの緊張そのものを緩和することになるでしょう。



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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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