パンとともにバラを

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幸福追求権が何条かも知らない人が改憲を声高に叫ぶ

3月29日、国会の予算委員会で安倍首相は幸福追求権が何条か答えられませんでした。

このyoutubeの動画をぜひご覧下さい。

幸福追求権が何条かも知らない人が改憲を声高に叫ぶ。おそろしいことです。幸福追求権は13条に明記されており、日本国憲法で背骨のような全体を支える存在です。憲法尊重擁護義務をもつ「国務大臣(首相をふくむ)」「国会議員」であれば当然知っていなければならない条文でしょう。

「そういうことは大学の講義でやっていただきたい」「このやりとりに何の意味があるのか」といってのける安倍首相には驚き、あきれるばかりです。

「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由、幸福追求権は、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限の尊重を必要とする」

自民党の改憲案では13条は「公共の福祉」(みんなの幸せ)から「公益及び公の秩序」に変えています。国(政府、権力者)の利益、国の示す秩序に反しない限りという意味。13条は逆さまに変わってしまう。

自民党改憲案第13条「全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない」

(「個人」を「人」に変えたことにも問題があるが、ここでは触れません)

以前から、13条に「公共の福祉」という挿入が必要かどうかも疑問視されています。
「日本国憲法が、その条項に、公共の福祉をもちだしたことは、立法技術的にいって無用であったと見るべきであり、また、それは、賢明でなかったとも評される」(宮沢俊義『憲法Ⅱ』236頁)

宮澤氏は、「司法試験などの受験界では『宮沢説』は通説」とみなされ、「日本国憲法の制定は日本国民が自発的自主的に行ったものではない」「大日本帝国憲法の部分的改正で十分ポツダム宣言に対応可能」という「押しつけ憲法論」の立場に立っていた(ウイキペディア)と評される人物で、けして「革新的」あるいは「左翼的」な研究者ではありません。

自民党の改憲は、そういうわざわざ入れることない「公共の福祉」を、「公益及び公の秩序」という言葉にすりかえて挿入したのでしょう?

答えは大日本帝国憲法にあります。その前文で「朕ハ我カ臣民ノ権利及財産ノ安全ヲ貴重シ及之ヲ保護シ此ノ憲法及法律ノ範囲内ニ於テ其ノ享有ヲ完全ナラシムヘキコトヲ宣言ス

第23条日本臣民ハ法律ニ依ルニ非スシテ逮捕監禁審問処罰ヲ受クルコトナシ

第28条日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有ス

第29条日本臣民ハ法律ノ範囲内ニ於テ言論著作印行集会及結社ノ自由ヲ有ス

大日本帝国憲法は、このように「臣民の権利」を法律の枠内に閉じこめたのです。信教の自由も、言論著作印行(印刷して発行すること)集会及結社の自由も法律でいくらでも制限できました。

「治安警察法」や「治安維持法」がまさにそれです。
少なくない著作が伏せ字「××××××××」を余儀なくされ、小林多喜二などは拷問によって殺されました。
自民党の改憲案は「公益及び公の秩序」に反しているとみなせば人権は制限できるということなのである。
生命も自由も、幸福追求権も「最大限に尊重される」と書きつつ、それは「公益及び公の秩序」の範囲内ですよ、というまやかし。
 正直に、生命、自由、幸福追求権は、公益および公の秩序にしたがって制限可能なものである、と書けばいいのに…。

そんなもの誰が支持する!






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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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