パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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講座派理論と「我々」の時代

いま、歴史学の師匠、中村政則先生の『日本近代と民衆』(校倉書房、1984年)を読み返している。この本に「講座派理論と我々の時代」という講演録があり、ボクはこの講演をナマで聞いたので懐かしい。

 今では「講座派」といっても何のことか分からなくなってしまっている。

 簡単にいえば、野呂栄太郎という優れたリーダーのもと、岩波書店から『日本資本主義発達史講座』にかかわった人、その後、「労農派」と呼ばれるグループとの論争のなかでつくられたグループのことである。来年(1984年)は、野呂栄太郎の没後80年にあたる。野呂栄太郎じしんが、『日本資本主義発達史』という本をだしている。(現在は岩波文庫と新日本出版社『野呂栄太郎全集』に収録)

 「講座派」について詳しくは『日本近代と民衆』を読んで欲しい。
 
 ボクがここで書きたいのは「我々の時代」の変貌ぶりのことである。中村先生は「はたして講座派理論と現代とをストレートに結びつけることができるかどうか」と問題提起している。この講演が語られ、書かれた1980年代はGNP世界第二位、ジャパン・アズ・ナンバーワンが喧伝された時代で、「講座派理論」を受け入れづらくさせている面が大きい」と書いている。事実そうだった。

 だから、先生は慎重に次のように言う。

「私は、講座派理論というのは、伝統的・前近代的なセクターなり要素が強固に残っているような社会を分析するとき、大きな威力を発揮する理論体系ではないかと思っています。日本人民の生活水準を低度におしとどめ、政治意識の成長を阻み、市民的個の成長を妨げている要因は何か、その歴史的根拠を解明することによって日本人民の解放をはかる、ここに講座派理論の歴史的使命 がありました」

 講演から30年の月日がたち、日本資本主義・日本社会は、ある面で、戦前へと先祖がえりをしているような気がしてならない。それは「伝統的・前近代的なセクターが強固に残っている社会」とは違う形相を示している。しかし、80年代の「豊かな社会」をへて、今日では「貧困社会」が生み出され、小林多喜二の『蟹工船』が共感をもって読まれる時代でもある。ストレートに結びつかないまでも、「講座派」理論と「われわれの時代」はかなり差がつまっている。

安倍晋三が二度も政権につき、戦前の日本を美化しつつ、アメリカに付き従ってゆくという状況だ。憲法を変えて「アメリカとともに戦争をしかける国」へと変貌させようとしている。

 大企業は多大な「内部留保」抱え込みながら、労働者の賃金・処遇・労働条件を切り下げている。ヨーロッパと比べても「特異・異質」な資本主義社会をかたちづくっている。

「日本人民の生活水準を低度におしとどめ、政治意識の成長を阻み、市民的個の成長を妨げている要因」を探ることは今日的課題でもある。

 「講座派」に代表される戦前のマルクス主義社会科学から学ぶことは「われわれの時代」にとって必須の要件となりつつあるのではないだろうか(哲学においては戸坂潤をリーダーとする「唯物論研究会」の業績も)。
 
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ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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