パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

Category: スポンサー広告   Tags: ---

Response: --  

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: 脱原発   Tags: ---

Response: Comment: 0  Trackback: 0  

『原発はなぜ危険か』

genpatukiken606.jpg

『原発はなぜ危険か―元設計技師の証言』(岩波新書)

本書は1990年に発行されました。

福島第一原発4号機は、呉で造られていることを本書で知り、ビックリ。

つくったのはバブコック日立・呉第二工場。

ホームページにも次のような説明がありました。

第二工場は第一工場から車で約10分の距離にあり、主に原子力関連製品等の製作をおこなっています。第二工場の原子炉圧力容器の組立ておよび耐圧試験をおこなう設備は、戦時中に戦艦大和の砲塔を製作した設備を利用しており歴史的にも興味深い工場です。
babuno2.jpg
(バブコック日立第二工場、ホームページから借用)

著者の田中三彦さんは、1968年から77年まで、バブコック日立で原発の設計をしていた技術者です。

4号機圧力容器は、製造過程でゆがみが生じ、田中さんは、そのゆがみを矯正するための計算をてがけたのだといいます。

この計算に基づく、矯正作業は「仏滅」を避けておこなわれた、という非科学性も驚き。

今回の事故で「想定外」という言葉が繰り返されています。その問題点を本書はすでに批判していました。

 要するに、事故をどのように想定するかは、あくまで主観的な「選択の問題」である。別な言い方をすれば、想定事故には、意識的であれ、無意識的であれ、ある種の価値や時代精神が明確に投影されていると考えねばならない。すべての壁が崩壊するような最悪事故が想定されない理由は、おそらくたった一つ、「そのような事故想定は原発の建設を不可能にする」ということだろう。
 言葉を換えれば、安全評価で採用されている重大・仮想事故とは、原子力発電を建設するという目的を不可能にしない範囲で「こんな事故を想定してみました」、ということでしかないと思われる。(75ページ。太字部分は傍点が付されている)

 おそらく、あのチェルノブイリの事故から日本が学ぶべきもっとも重要なことは、事故後ただちに日本の原発推進論者によって強調された「構造の違い」でも「炉の制御性の差」でも、「規律違反」でもなく、もっとも単純なつぎの二つにしぼられるように思う。
 一つは、どこから見ても壊れそうにないあの巨大な原発が、一瞬にして瓦礫の山という事実である。(中略)
 もう一つは、本来人が近寄ることのできない現場の危機的状況(クライシス)がいったいどうして比較的短期間に沈静化されか、である。(中略)一つはヒロイズム。そしてもう一つは--じつに哀しいことだが--現場作業員の放射能や被曝に対する無知である。だが、幸か不幸か、いまの日本では、そのどちらも機能しない。
「廃棄物処理(あるいは核燃料サイクル)」「廃炉技術」そして「クライシス・マネージメント」(大規模事故時の対応)。この3つに対する明確な展望をもたぬまま、日本の原発はスタートした。(同166-7ページ)

チェルノブイリ原発事故以後、原発推進者によって日ごとに強化されつつある「安全神話」は、あまりにも楽観的、非現実的であり、私にはとうてい受け入れることができない。(同70ページ)

 大事故が起こせば、大気ばかりでなく、おそらく海流をとおしても、放射性物質を世界中にばらまくことになる
(同169ページ)



 今日の事態を言い当てています。早く読んでおけばよかった。

次は原発事故はなぜくりかえすのか (岩波新書)を読みます。

 




Comments

06 2017 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

アクセスカウンター
本を買うなら
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Archive

RSS

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。