パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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災害救助法

14日のはつかいちでの講演の準備をしています。

日本には、災害救助法という、いい法律があります。

日本国憲法が施行された年の最初の国会で、1947年10月28日制定されました。

第一条  この法律は、災害に際して、国が地方公共団体、日本赤十字社その他の団体及び国民の協力の下に、応急的に、必要な救助を行い、災害にかかつた者の保護と社会の秩序の保全を図ることを目的とする。

この法律は次のように国のするべきことを列挙しています。 

第二十三条  救助の種類は、次のとおりとする。
  一  収容施設(応急仮設住宅を含む。)の供与
  二  炊出しその他による食品の給与及び飲料水の供給
  三  被服、寝具その他生活必需品の給与又は貸与
  四  医療及び助産
  五  災害にかかつた者の救出
  六  災害にかかつた住宅の応急修理
  七  生業に必要な資金、器具又は資料の給与又は貸与
  八  学用品の給与
  九  埋葬
  十  前各号に規定するもののほか、政令で定めるもの

2  救助は、都道府県知事が必要があると認めた場合においては、前項の規定にかかわらず、救助を要する者(埋葬については埋葬を行う者)に対し、金銭を支給してこれをなすことができる。

一から十まで国の責任なのです。

しかし、阪神大震災のとき、政府は「国の救助の基準は次官通達(厚生省告示第144号)で決まっており、それが限界」「災害救助は生存のための応急措置だけでその後の生活は関知できない」「公費で個人資産を補うことはできない」など、被災者支援にきわめて冷淡でした。

厚生省告示一四四号というのが、ひどい。

(一)避難所の設置のため支出できる費用は、避難所の設置、維持及び管理のための賃金職員等雇上費、消耗器材費、建物の使用謝金、器物の使用謝金、借上費又は購入費、光熱水費並びに仮設便所等の設置費として、百人一日当たり三万円 

 要するに一人一日300円!

 仮設住宅 一戸あたり29.9平方メートル 費用は234万2000円以内
 
※ちなみに日本の「思いやり予算」で造られている米軍将校の住宅は234平方メートル 8000万円

(二)炊き出しの費用は一日一人1010円以内

 飲料水は実費。ただし災害発生から7日以内。

(三)被服、寝具その他生活必需品 

被服、寝具、及び身の回り品、日用品、炊事用具および食器などを原則、現物支給

 生活必需品の給与等のため支出できる費用 (全壊、全焼、流失の場合)

(四)医療および助産

  医療は災害発生の日から14日間以内。助産は災害発生以後7日以内

(五)災害にかかった者の救出 三日以内

(六)災害にかかった住宅の応急処置

 日常生活に必要最小限の部分に対し、現物をもっておこなうものとし、その費用は一世帯当たり五〇万円以内。

(七)生業に必要な資金の給与および貸与

  給与はなくなり(法違反!)貸与のみ記述

 しかも、貸与 生業費 一件当たり三万円、就職支度金1万5000円

(八)学用品

  小学生 4100円、 中学生4400円、高校生4800円

(九)埋葬 大人 19万9000円以内 小人 15万9200円以内

今回の東日本大震災でどのような補償がされるか、不確定な要素がありますが、放っておけばこの水準を超えられません。

このあまりにひどすぎる「告示」を憲法と災害救助法の精神で改めさせることが求められています。




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プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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