パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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人間らしく生きる運動のなかの山ノ木竹志

以下は、昨年書いたもの。おとといの続きではありません。

●もみじ作業所との出会い 国鉄の分割民営化

毎年5月3日に開かれる憲法ミュージカルのうたづくりで活躍した山ノ木竹志こと新江義雄さん(1947年生まれ)が10月23日、亡くなりました。

 若いときから歌をつくっていた山ノ木さんですが、運動のなかで歌をつくるようになったのは、1987年から。交通事故が原因で失明しかけ、なんとか薄ぼんやりと見えるようになったとき、もみじ作業所で働く仲間に出会いました。

「底抜けに明るく、生き方はシンプル。そして一つの夢=法人化をめざしていた。働く喜び、生きる喜びを歌に。夢を形に!…すっかりはまってしまった」。

第二回「ともだちコンサート」でみずから歌をつくりつつ、もみじの仲間やそのお母さん、指導員の人たちの詩を詞に編み、合唱構成をつくる「サポーター」となります。

 ちょうどこの頃、国鉄分割民営化のなかで、100人を超える国鉄マンが自殺に追い込まれました。
 
 このことを知った山ノ木さんが「死を択(えら)んだ組合員(なかま)」への鎮魂歌(レクイエム)としてつくったのが「人間の歌」です。この歌は、過労自殺で亡くなった「木谷公治くんのメッセージにこたえる会」のテーマソングとなり、さらに、日本社会に自殺がまん延するようになると、全国各地で歌われるようになりました。


 ●第一学習社労組 勝利めざすつどい
 音楽センター専従への飛躍

 
 1993年2月、第一学習社労組の19年にわたるたたかいを勝利させるための「つどい」で合唱構成づくりに力を発揮し、「スクラムのマーチ」などの歌をつくりました。

「時間的にはぎりぎりでしたが「人はみな人間らしく生きたい」というテーマにすべてが集約されていると思いました。どう生きることが人間らしく生きることなのか、という問いかけ。このテーマに私はおおいに共感したのです」と語りました。

山ノ木さんは、この争議にかかわることを一つの跳躍点として、音楽センターひろしまの専従になります。

 1994年、憲法集会が講演会からミュージカルになり、山ノ木さんの本領発揮。「シリアスな中身だからこそ楽しくウイットに歌い演じようという発想と市民公募、手作り」が大切だといいいます。広島東竜(広島敦隆弁護士)の詞に曲をつけ、若い人たちのつくる歌を補作し、たくさんの憲法ミュージカルナンバーを遺しました。

 憲法集会で毎年歌われる「やがて来る日に 憲法讃歌」(山ノ木竹志作詞・たかだりゅうじ作曲)は、国民投票という「やがて来る日に」国民が九条を選びとるであろうことを予言し、人びとの運動を励ましています。

 「歌は普通、たったの三分間です、でもたったの三分の間に、うたは人間の命の根っこに働きかけ、生きる力を生みだします。時にはその人の人生を変えるほどの感動を呼び起こしもします。歌はドラマです。切なくもひたむきに今を生きつぐ友びととともに歌をつくっていく、そういう姿勢を持ちつづけられたら」

 山ノ木さんは、みずから語ったように生き抜き、62年の人生を閉じました。 
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プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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