パンとともにバラを

----人間らしく生きるために必要なのは、「パン」に象徴される物質的な豊かさと「バラ」に象徴されるゆとりと文化。------  この生きづらい社会を少しでもよくするためにみんなで考えたい。

 

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新訳 労働組合 その過去・現在・未来

今週末、「労働組合 その過去・現在・未来」について講演することに。

久しぶりに『労働組合論』のなかのそれを読んでいて、あまりに訳がひどいので、原文(英語)をチェックし、
訳し直してみました。

全集版はまずまずですが、労働組合を資本主義をなくすための「道具」として重要、なんて訳していて、
ちとこれも許し難い。

原語はagency(エージェンシー)でふつうは代理人と訳すことが多いですが、ボクは「主体」という訳語をあてました。

「その過去」の3文めの「一方の側に物質的生活手段と労働手段の所有があり、反対の側に生きた生産力がある一社会の立場からみてさえ、公平ではありえない」って
まったく意味不明でしょう。evenを「さえ」と訳したのでしょうが、evenはequitableを強調しているのです。
だからボクは「全く公平でない」と訳してみました。これなら分かるでしょう。



以下、二見訳とおせっかいコメントつき


(a)その過去

資本は、集中された社会的な力(social force)であるのに対し、労働者はみずからの労働力(working force)を処分できるにすぎません。

したがって、資本(家)と労働者との契約は、けっして公平な条件で結ぶことができないのです。〔雇う側が有利!〕

一方の側に、物質的な生活手段と労働手段の所有〔資本のこと〕があり、反対の側に、生きた生産力〔人間のこと〕があるような社会、という意味において、全く公平でありえないのです。

労働者の唯一の社会的な力はその数にあります。〔数が多いということ〕

しかし、数の力は不団結(disunion)によってくじかれるのです。

労働者の不団結は、彼ら自身のあいだでの避けがたい競争によって生み出され、それが続いてゆきます。

この競争をなくすか、少なくても抑えるような、自然な試みとして、そもそも労働組合は生まれたのです。--奴隷よりはましな状況に引き上げるような契約条件を手に入れるために--。

だから、労働組合の当面の目的は、日々の貧困(necessity)〔を何とかすること〕と資本の絶え間ない侵害を防ぐ「一時的な手当」(expedience)に限られていました。

  ※資本の絶え間ない侵害とは、賃金引き下げや労働時間の延長、労働強化など。

労働組合のこの活動は道理にかなっているし、必要なのです。

現在の生産システム〔資本主義社会〕が続くかぎり、 この活動なしにすますわけにはいきません。

それどころか、すべての国ぐに労働組合をつくり、連携し、広げてゆかねばならないのです。


別の面からいえば、労働組合は、自らはそうとは気づかずにそうしたのだけれど、労働者階級の組織化の中心(center)になってきました。

※ ナショナルセンター、ローカルセンターの意味はここから来ている
国民的な、あるいは地域的な組織化そして運動の中心ということ


中産階級(middle class=ブルジョアジー) にとっての中世の「都市」(municipality・communeフランスでは都市をコミューンと呼んだ)がそうだったように。

※ブルジョアジー(資本家階級)が自治都市で自らの能力を高め、発達したように、労働者は労働組合によって成長し、発達する、ということ。

労働組合が資本と労働のあいだの小競り合い(guerilla fight)のために必要なのですが、それ以上に賃労働と資本の支配という現実のシステム〔資本主義社会のこと〕を乗りこえてゆくための組織化された主体(agency)としてさらにいっそう重要なのです。


(b)その現在

資本との地域的で当面するたたかいにあまりに熱中しすぎて、労働組合は賃金奴隷制のシステム〔資本主義社会〕に反対してたたかう彼ら自身の力をまだ十分には分かっていません。

だから、幅広い(general)社会運動や政治運動に対して労働組合運動は今まであまりに無関心でした。

しかし、今や、彼ら自身の偉大な歴史的使命に目覚めつつあるようです。 

たとえば、イギリスでは、近年の政治運動に参加していること、アメリカ合州国では、自らの役割についてより広い見解をもっていること、シェフィールドでの偉大な(great)労働組合代表者会議において次の決議を可決したこと、などにそのことが現れています。

 「この会議は、すべての国の労働者を友愛(brohterhood)のきずなで結びあわせようとする国際協会の努力を十分に評価する。すべての労働者の進歩と繁栄のために協会はきわめて重要(essential)だと確信し、本会議に代表を送られた各団体に対して、国際協会への加盟を心から推薦する」


●イギリスの政治運動…第二次選挙法改正運動
1867年、改正され、都市労働者に選挙権があたえられ、有権者数は106万人から200万人に増加。

●アメリカの労働組合運動
8時間労働制を求める運動(法律をつくらせる運動=政治闘争)
 
●シェフィールド(イギリス)の「労働組合代表者会議」
  20万人を代表する138人が参加した会議



(c)その未来



もともとの目的とは別に、労働組合は、

 ※もともとの目的とは何でしょう


〔①〕労働者階級の完全な解放のために、その組織化の中心としてよく考え抜いて(deliberately着実に)活動することを学ばねばなりません。

 ※in the broad interest of / in the interest of ~のために
              (broad=広大な)


〔②〕この方向〔労働者階級の完全な解放〕をめざす、あらゆる社会運動と政治運動を支援しなければなりません。

〔③〕労働者階級全体の代表であり勇者(champions)を自認し、活動している労働組合は、未組織(non-society)の人を組合員(ranks)として獲得するでしょう。

  ※enlist(兵を徴募する)  rank(兵卒) 軍事用語からの転用

(そのためにも)異常な環境の下で無力化(powerless)されている農業労働者のような、もっとも劣悪な人びとに対して深い関心をもたなければなりません。

〔④〕労働組合の努力が、狭く(narrow)、利己的でなものではなく、踏みにじられた幾百万の解放を目的としていることを、全世界の人びとに納得させなければなりません。

※broad (広く) ⇔narrow(狭く) 対比的に使われてる

労働者階級の完全な解放  broad
労働組合のもともとは   narrow

①~④に分けたのは、文頭がそれぞれthey mustになっていたからです。

 ①they must learn (学ばなければならない)/ ②they must aid(助けなければならない)/③they must look after(関心をもたねばならない)/④they must convince(納得させねばならない)   





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プロフィール

ふたみ伸吾

Author:ふたみ伸吾
二見伸吾
府中町議会議員(日本共産党)
広島県労働者学習協議会 講師
広島県九条の会ネットワーク 事務局員

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